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着物大事典

浴衣の基礎知識

とっても簡単な子供浴衣の着付け!おはしょりはどうする?

この夏、お子さんに浴衣を着せようと考えている方は多いでしょう。しかし「子供浴衣の着付けの仕方がわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。なかでも「子供浴衣のおはしょりについて知りたい」という声をよく耳にします。

そこで今回は、子供浴衣の着付けやおはしょりについて、わかりやすく解説します。子供浴衣の着付けを覚えて、ぜひ家族そろって浴衣でお出かけください!

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子供の浴衣と大人の浴衣の違い

子供の浴衣と大人の浴衣では、作りが違うのをご存じでしょうか。具体的な違いや、違いがある理由を解説します。

子供浴衣のサイズは90センチから

子供用の浴衣は、サイズ90(身長85~95センチ)からあります。そこから10センチ刻みでサイズアップしていき、一般的にはサイズ130(身長125~135センチ)までが子供浴衣です。サイズ140(身長135~145センチ)から上は、大人の浴衣と同じ作りになります。

子供浴衣には腰ひもが付いている

子供浴衣と大人浴衣の大きな違いは、腰ひもの有無です。大人の浴衣は腰ひもを使って着付けをしますが、子供浴衣には腰ひもが左右の身頃の胸の高さに一本ずつ縫い付けてあります。これを付けひもと呼びます。

付けひもが浴衣にあると、着付けをするのが簡単です。また、着崩れしにくく、浴衣を着る側のお子さんにとっても楽に過ごせるメリットがあります。

子供浴衣には肩上げと腰上げがある

子供浴衣には、大人浴衣にはない肩上げと腰上げがあります。

肩上げとは、浴衣の袖の付け根のあたりにある布の折り目です。袖の長さを子供の腕に合わせるために、折り上げて縫い付けてあります。

腰上げは、浴衣の腰のあたりにある折り目です。身長に合わせて浴衣の丈を短くするためにたくし上げ、縫い付けてあります。

肩上げと腰上げは毎年ほどき、子供の成長に合わせて幅を詰めて縫い直します。こうすることで、1枚の浴衣を2~3シーズンにわたって着られるのです。また、お子さんが成長して着られなくなった浴衣も、肩上げと腰上げを縫い直してサイズを合わせれば、小さなお子さんに譲ることができます。機能的ですね。

この肩上げや腰上げには、子供の健やかな成長を願う気持ちも込められており「子供浴衣を肩上げ・腰上げなしで着るのは良くない」ともいわれます。

子供浴衣には兵児帯を合わせる

子供浴衣と大人浴衣は、合わせる帯も違います。子供浴衣には、張りのある半幅帯ではなく、やわらかい兵児帯(へこおび)を合わせるのが一般的です。

お子さんが兵児帯をひらひらさせて歩く姿はかわいらしいですね。かわいいだけではなく、動きやすく着崩れしにくいというメリットもありますよ。

子供浴衣におはしょりはないの?

ドレスを着ている子供たち

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ご紹介したとおり、子供浴衣には身頃の腰のあたりに腰上げが縫ってあります。「それじゃ、おはしょりはどうするの?」と疑問に思う方もいるでしょう。ここでは、おはしょりと腰上げの違いについて解説します。

おはしょりとは

おはしょりとは、浴衣に限らず着物の帯のすぐ下、腰のあたりで布が重なっている部分です。大人が浴衣を着るときは、背丈よりもかなり長い浴衣の裾を、自分の背丈に合わせて引き上げ、腰ひもを巻いて布を留めます。こうすることで腰のあたりにできる折り返し部分を、おはしょりといいます。

おはしょりのおかげで、着物の着丈を適度に調整したり、家族の間で着物を共有したりできるのです。これも暮らしの知恵ですね。

おはしょりは浴衣を着たとき目に付きやすいため、着付けの際はきれいに整うように気を配ります。浴衣で過ごす間は着崩れにも注意が必要です。

なお、男性の浴衣は身長にぴったりのものを選ぶため、おはしょりはありません。

子供浴衣はおはしょりの位置に腰上げがある

子供浴衣は身長に合わせて腰上げを縫ってあるため、浴衣をたくし上げておはしょりを作る必要はありません。腰上げがおはしょりの代わりになるのです。

小さなお子さんは動きが活発で、大人のようなおはしょりを作ってもすぐに崩れてしまいます。しかし、腰上げならはじめから縫ってあるため、着崩れする心配がありません。小さなお子さんでも着付けがしやすくて着心地も良く、実用的です。

このように、腰上げがあると着付けするときに楽ですが、お子さんの身長に合わせてあらかじめ腰上げを縫っておく必要があります。既製品の浴衣であれば、すでに腰上げが縫ってありますが、お子さんの成長に合わせて糸をほどいて縫い直さなくてはなりません。少し手間がかかるように感じられますが、帯に隠れる部分のため縫い目はあまり気にしなくても大丈夫です。思い切って縫ってみましょう。

先述のとおり、サイズ140以上の浴衣には腰上げがないため、着付けのときは大人と同じように腰ひもを巻いておはしょりを作ります。浴衣が長すぎる場合や着崩れが気になる方は、自分で腰上げを縫っておいてもよいですね。

子供浴衣の着付け手順

ここからは、子供浴衣の着付けの手順を解説します。付けひもが縫い付けてあるため、腰ひもはいりません。腰上げがあることでおはしょりを気にする必要もなく、大人の浴衣よりも手軽に着せられます。初めての方もぜひ挑戦してみてください。

準備するもの

  • 浴衣
  • 肌着
  • 下駄

準備する小物の数は大人の浴衣よりも少なく、手軽に着付けができます(大人浴衣の場合はこのほか、腰ひも、伊達締め、帯板、和装クリップなどが必要です)。

浴衣の下に着る肌着は、汗を吸い取ってくれるため必要です。肌の上に直接浴衣を着ないようにしてください。和装の肌着でなくても、普段着ている下着やタンクトップで十分です。ただし、浴衣の上から透けて見えない色柄の肌着を用意しましょう。

着付けの流れ

実際の着付けの流れを説明します。男の子も女の子も手順は同じです。

STEP1:浴衣を羽織る
お子さんを立たせて浴衣を羽織らせます。背中側にまっすぐ通っている縫い目を、背中の中心線に合わせましょう。

STEP2:付けひもを結ぶ
左脇の身八つ口から手を入れて、右の前身頃の付けひもを身八つ口から外へ引き出します(身八つ口とは、浴衣の両脇にある開いた部分で、子供や女性の浴衣に見られます)。

引き出した付けひもと、左の前身頃の付けひもを背中で交差させて前へぐるりと回し、お腹のあたりで結んでください。少し低めの位置で結ぶと、ゆるみにくくなります。付けひもの余った部分は、胴に巻いたひもの間に入れておきましょう。

STEP3:衿合わせの位置や形を整える
衿を喉もとが隠れるくらいに合わせます。開きすぎないように気を付けましょう。子供浴衣は、首の後ろの衣紋を抜かないで、衿をきちんと合わせます。衿合わせは、正面から見たときに「y」に見えるように重ねましょう。男の子も女の子も同じです。

STEP4:背中のしわを脇へ寄せる
背中にできているしわを伸ばして、脇のほうへ寄せます。これで浴衣が着せられました。

帯結びの流れ

浴衣の着付けの次は帯結びです。兵児帯の結び方はさまざまですが、お子さんの場合は男の子も女の子も同じです。ここでは簡単でかわいらしい「蝶結び」を紹介します。

STEP1:帯を胴に巻き付ける
兵児帯の長さはお子さんの胴囲の3〜4倍ほどの長さがあるとよいでしょう。胴に2周巻きつけ、背中側で交差させます。軽くキュッと引いて締めてください。

STEP2:帯を蝶結びする
背中側の帯の上端のあたりで結び、そのまま蝶結びにします。

STEP3:形を整える
結んだ帯の羽を左右にふんわりと広げて、蝶結びの形を整えます。帯はお子さんの体の幅から少しはみ出すくらいが、かわいらしく華やかに見えます。長さが余っていれば、その部分を結び目の下からもう一度くぐらせて結び目に被せるアレンジもおすすめです。

帯結びのポイントは、お子さんが苦しくないか様子を見ながら、優しく結ぶことです。きつく締めすぎないように注意しましょう。最初のうちは難しく感じられるかもしれませんが、練習あるのみです。何度かくり返すとコツがわかってきますよ。

子供浴衣で快適に過ごすポイント

子供を抱いている女の子

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せっかく浴衣を着て出かけたのに、着慣れない浴衣のせいでお子さんが疲れ果ててしまっては大変です。浴衣で少しでも快適に過ごせるように、気を付けたいポイントをご紹介します。

苦しくないように着付けをする

着付けのときにちょっと工夫するだけで、浴衣がぐんと快適になります。苦しくならないような着付けを、ぜひお試しください。

・浴衣を羽織る前
白いタオルを用意して二つ折りにし、お子さんの腰まわりに肌着の上から巻いて、ひもでゆるく留めてください。こうすれば浴衣の付けひもが肌に食い込むのを防げます。

・付けひもを結ぶとき
付けひもを胴にひと巻きして引くときは、背骨のあたりで交差させて軽く引くとよいでしょう。脇で付けひもを引き締めると苦しくなります。付けひもを体の前で結ぶときは、みぞおちを避けて少し下のほうで、体の中心より左右どちらかへずらしましょう。こうすれば圧迫感がなくて楽です。

・帯を結ぶとき
兵児帯を締めるときに、タオルを細くたたんで帯に挟み、帯板のように芯にすると、帯の下が蒸れにくく、着崩れもしにくくなります。帯を胴に2周巻いたあと、結ぶときにひと巻き目の帯だけを結び目に巻き込むと、帯がゆるみにくくなります。

履物を工夫する

お子さんが浴衣で快適に過ごすには、履物への配慮も大事です。下駄を履かせる場合は、足の指が痛くならないよう、事前に鼻緒(はなお)を広げておくのがおすすめです。鼻緒を無理なく広げることで、お子さんの足への負担を減らせます。

また、長時間歩く場合や、お子さんが慣れていない場合には、無理に下駄や草履を履かせず、普段履き慣れているサンダルで出かけましょう。足元を快適に保てると過ごしやすいですよ。

着心地の良い浴衣を選ぶ

浴衣選びも大事です。おすすめの素材は吸水性、通気性の高い綿素材。布の表面に凹凸があり、サラッとした肌触りのリップルやワッフル生地の浴衣を選ぶと快適に過ごせます。

また、浴衣を選ぶ際にお子さんの好みの色柄を優先すると、お気に入りの浴衣で楽しく過ごせます。できれば迷子防止にもなる目立つ色柄を選びたいですね。

着やすさや動きやすさを優先するなら、セパレーツタイプの浴衣ドレスや、お手軽でキュートな浴衣ワンピースもおすすめです。

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子供浴衣はレンタルがおすすめ!

お子さんと浴衣でお出かけするなら、手軽に利用できる着物レンタルがおすすめです。

メリットその1「豊富な品ぞろえ」
サイズやデザインが豊富にそろっているため、きっとお気に入りの浴衣が見つかります。下駄や巾着などの小物も一緒にレンタルでき、トータルコーディネートもばっちりです。

メリットその2「お子さんの成長を気にせず楽しめる」
お子さんはすぐに大きくなりますよね。しょっちゅう浴衣を買い替えるのは大変です。レンタルなら、お子さんの成長に合わせてぴったりサイズの浴衣を選べます。また、レンタルの浴衣なら、すでに腰上げがされているため、縫いものをする手間がかかりません。

メリットその3「家族みんなでコーディネート」
お子さんだけでなく、パパもママも浴衣をレンタルして、家族みんなでコーディネートを楽しめます。おそろいの浴衣姿で出かけて、夏の特別な思い出をつくりましょう。

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まとめ

大人の浴衣と違い、子供浴衣には付けひも・肩上げ・腰上げがあって、着付けのときにおはしょりを作る必要がありません。そのため、着せるのがとても簡単です。浴衣に慣れていないお子さんでも、浴衣選びや着付けにひと工夫するだけで、ぐっと快適に過ごせます。

夏まつりや花火大会に、お子さんと一緒にお出かけしたいけれど「準備が大変そう!」とためらっている方々には、着物レンタルがおすすめです。お子さんとの楽しい思い出づくりのために、ぜひお気軽に「VASARA」をご利用ください。

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